インプラント治療をした後から不調が現れている方へ

『【インプラントを打ってから不調が現れた】と知人が言うもので』そう言ってインプラント治療を避けられる方は少なくありません。

私には経験のないことなので調べてみると。インプラント治療をしてから顔が引きつる、頻繁に頭痛が起こり始めた。耳鳴りが...、顔の形がかわってきた。身体がだるい、背中が張って痛い、肩こりが激しい、首が痛い、腰が痛い、息苦しい、鬱状態...。続々と訴えがでてきます。

この話を聞いて『やめといたほうがいい』と言われればインプラント治療は回避しますね。

  • なぜこのようなことが起こるのか?
  • こうなってしまったものは治せるのか?
  • インプラントは怖くて悪いものなのか?

これらの不調を治すことは可能です。ですが原因をわからなければ、治す手順もわからないでしょう。

なにが起こっているかをわかりやすく簡単に解説しましょう。

ですがその前にまず知っておきましょう。頭蓋骨は24個の骨でできた立体的なパズルの様なものです。内側には脳があり、表面には筋肉が貼りめぐらされ、その表面、内面を血管、神経、リンパが走っています。そのどれもが首を経由して胴体へとつながります。首には前から気道、食道、頚椎、周囲に筋肉、動静脈、神経、リンパがあります。頚椎は下に続くと胸椎へとつながり、内側には脊髄があり、脊髄は脳とつながり、自律神経系と深く関わり、中神経系として存在します。内臓を動かす神経も筋肉を動かす神経ほとんどの神経の大元は脊髄から伸びています。そんな重要な組織、器官のある首の前には下アゴがあります。ここまでで大丈夫です。知っておいてください。

文章ですべてを説明してもわかり辛いでしょうから、絵を描いて説明します。

図解1

①の彼には症状もなにもありませんでした。

②ある日彼は左上の奥歯を失いました。

③その状態が少しつづくと目の高さに左右差が現れ、口の角度も変わってきた様に思います。この時点でなにが起こっているのか? 左奥歯がないことで下アゴが筋肉により後上方に引っ張り上げられ、ということは頭蓋骨も引っ張られるので、歪み、左目が下がります。右の奥歯ばかり使うので下アゴの後方、顎関節などは右ずれをおこしていると思われます。

④口を閉じれば顔の歪みはわかりやすく、耳の高さまで違いが現れ、筋肉の過緊張がある左目は小さく潰れたようになります。左の顎関節は後上方に突っ込んだ形になりますから、自分でも状況を思いながらアゴを左側後上方に動かしてみてください。首は右に回旋が加わった形で傾きます。また、頭蓋骨が歪み、首が傾くのです。重心に変化が現れますので、人間は立っていられるようにバランスをとるため、肩や腰や骨盤、足の位置を歪め、傾けます。全身に歪みが行き渡るわけです。

⑤彼は勧められるがままに歯のなくなった場所にインプラント治療をうけることにしました。

⑥噛めないということは筋肉が使えないということで、全身に歪みが行き渡った状態でも、不調は最小限でしたが、下アゴは大きくずれ、正常であった①の状態とはまったく別の④の状態で噛めるようにして筋肉を使うなど、濡れ雑巾を絞る時に更に力一杯捻り込むようなものです。

⑦〜⑨は状態を頭蓋骨で描いたもの。この頭蓋骨、頚椎の中には脳と脊髄、前述した組織器官がたくさんあります。 想像してみましょう。全身が絞られています。

図解2

インプラント治療を受けた後なぜ不調が起きているのか。説明が浅くはありますが、少し腑に落ちる方もいるのではないでしょうか。

ではどうやって治せばよいのか? それは①の状態に戻してあげればよいのです。

インプラントを削り取っても問題解決にはなりません。一部の歯を削ったところで同じことです。ずれ込みがひどくなれば、状態は悪化することでしょう

図解3

簡単なことではありません。しかし方法はあります。

一番間違いが少ないのは、インプラント治療で噛み合わせをつくるのは、①の状態でおこなう、もしくは、①の状態にすることです。

まずはご相談ください。お待ちしております。

インプラントは簡単、安易なものではありません。しかし、条件を整え、深くよく知ることでまちがいなく有効なものになると思います。お気軽にご相談ください。

インプラント治療のページへ戻る



院長日記

診療科目

診療時間

 最終受付はそれぞれ12時、18時となっております。また18時半~19時に噛み合わせ相談は承ります。

休診日  土曜・日曜・祝日

  • お待たせすることが無いよう予約制とさせていただいております。お電話にて症状とご都合をお聞かせください。
  • 急患随時受付