噛み合わせとパフォーマンス
- 1.噛み合わせは歪みに大きく関わり、歪みは身体操作に大きく関わる。
- 2.アスリートに噛み合わせの調整を行っている実例。
- 3.噛み合わせの変化がどのようにして歪みをつくるか/上下の犬歯の位置関係の重要性。
- 4.アスリートの身体操作と歪み、噛み合わせとの関係。
- 5.経年的な噛み合わせの変化と身体の状態、身体操作の関係について。/噛み合わせと首の可動域。
1.噛み合わせは歪みに大きく関わり、歪みは身体操作に大きく関わる。
噛み合わせに不良があれば頭蓋骨、頚椎は歪みます。
わかりやすく言えば顔は歪み、首は傾きます。
頸部の筋が過緊張を起こし、身体全体の歪みにつながれば身体操作に不具合を引き起こします。
もちろん、呼吸器の関与する胸郭の歪み、横隔膜の緊張、姿勢からの影響を受けやすい骨盤の歪み、足裏の状態、他にも深層、浅層筋膜、筋組織、結合組織の癒着、瘢痕、緊張、様々身体の歪みにかかわる重要点は多くあり、どれが重要で、どれは重要ではないというものではありません。
特にアスリートはそのすべてに注意を払い、メンテナンスをおこなうことを必要とします。
そしてトップアスリートの方々は当たり前に日々そ各トレーナーの元、指導、調整を行われているものと思います。
しかしながら首から上においては、特に噛み合わせに関しては情報が足りていないのが現状ではないでしょうか。
それは歯科医師しか歯を触れないからということ、そして歯科医師自体はアスリートのメンテナンスにかかわるという発想と、知識を持ち合わせていないからに他なりません。
私は脳脊髄にストレスのかからない状態を保つ噛み合わせをつくることが正しいと思っています。それは脳脊髄が身体のすべてを統轄するからです。頭蓋骨、頚椎の歪みをレントゲン写真で確認して、その歪みを回復するように促し、変化を確認、症状と照らし合わせながら治療を行っていきます。その治療技術をアスリートのメンテナンスに落とし込む機会があり、現在この分野の内容を深めることができています。
本来は全身の歪みは身体操作に関わるだけのことではありません。
歪みの内部には心臓を含む多くの内臓、筋、血管、神経、リンパ、そして脳、脊髄があります。そのすべてにストレスがかかればどうでしょうか、病気や不調が引き起こされます。歪みを軽くみてはいけません。医療に深く関わることです。
噛み合わせはその歪みに大きく関わっています。