佑ちゃん二桁太鼓判
"佑ちゃん"こと斎藤佑樹選手が日本橋の桜通り歯科クリニックを訪れてくれたのは去年末のことです。
首の可動域を調べると、日頃診る一般人の中でみても平均的なものでしかありませんでした。
噛み合わせは奥歯で食いしばれば首が筋張るように身体を強張らせます。
私は全身の歪みや可動を確認しながら噛み合わせの調整を行なっていきます。
それは噛み合わせが身体に及ぼす影響を知っているからに他ならず、その人に適した噛み合わせを
求めるならば、口の中だけの評価では到底足らりません。
本来は頭の先から足の先まで診て評価しなければわかるものではありません。
ここ数年アスリートの噛み合わせを見続けてきました。
彼らはそれぞれが一般人のそれとは一線を画す素晴らしいポテンシャルのしなやかな筋肉を持ち、
反応する感覚器もいちいちが優れています。
"佑ちゃん"がなぜ活躍できてないか?
技術的なものに問題があるのかもしれません。
そもそもという考えをするひともいるでしょう。
しかし、どうなのでしょう…?
正直、トップアスリートのレベルでの技術的なことを語るには足りませんが、
高校時代のあの夏、あれだけの活躍を見せて、150キロに迫る速球を投げつづけていた彼に
"そもそも"なんて思うことはできません。
運動というものは理論的なものです。
例えばゴルフで身体の前面に壁をつくる。と言いますが、それが必要なのは力は衝突により
生まれるからです。
それがなければ球に思い通りの力は伝わりません。
走る際、急に止まる際、足のつき方、足首、膝、骨盤…力が伝わるべきベクトルにそれらの位置が
正しくなければ効率的ではなくなります。
身体の連動は科学だと言えます。
私も下手ながら、野球、ラグビー、格闘技とスポーツをやってきました。
時代もありますが、理論的な指導も入らなければ、やみくもに出力を上げるための筋トレに走る傾向がありました。
今、全身を診ながら日々診療に向かっているとこんな風に思います。
技術的うんぬんの前に、身体に、胸郭に骨盤に歪みがあって、重心に偏りがありうまく動かせない。
しっかりと足裏で地面をつかめない。
そんな崩れた状態で筋トレをゴリゴリに行う。過度なストレッチを行えばどうなるでしょう。
筋肉は骨に着いているので歪みはキツくなるでしょう。
歪みをとれば普通に伸びる筋肉を無理やり伸ばせば力の伝わらない伸びきった筋肉になってしまいます。
歪んだ形のカチカチの筋肉は各所の可動域を奪ってしまいます。
それは故障や怪我に繋がると思いませんか?
投手は打者に対して横を向く動きをします。
前を向けない様に首の可動域が失われれば、それだけで本来持つポテンシャルは奪われます。
来院した時、佑ちゃんの首の可動域は一般人の普通の数値しかありませんでした。
細かくは省略しますが噛み合わせに問題はあり、調整することで、変化して見せた可動域は
優良なアスリートの数値そのものでした。
重心も安定して他部位各所の可動域も上がりました。
出力に頼らない、取り戻した可動域を最大限にいかした連動を意識するしなやかな投球フォームを
得ることができれば、大ブームを巻き起こしたあの夏の再現ができるかもしれません。
私は今年の佑ちゃんに大注目しています。